「あっ、そういえば!
これ、覚えてる?あたし達の卒業アル バム!」

望美が取り出したのは、私たちが卒業した大江高校の卒アル。




「………」





一瞬にして様々な思い出がよみがえる。

苦い思い出…

楽しい思い出…

泣いた思い出…



……………
…………
………
……






「…咲貴?」

「あっごめっ!
うん、覚えてるよ!見よ見よ!」

ついついぼーっとしちゃってた。

今更どうにかなるって訳じゃないのに。
もう遅いのに。
何迷ってんの、私。