耳や手についている血を洗い流そう 綺麗になるんだ
でも、私はまだ生きていた
もういいよ 溜息しか出ない




「あっもしもし瑠美ちゃん?昨日ごめんねー何も覚えてない私」

瑠美ちゃん 中学のときよく遊んでいた1つ年上の友達

瑠美ちゃんは、笑いながら
「華大丈夫なの?昨日眠剤飲んでらりってたよ?しかもろれつ回ってなかったし」  
自分か悪くて友達に迷惑かけてる わかってる変な事言ってなかったか心配だ
「大丈夫だよ、ごめんね瑠美ちゃん」

「全然いいよ~彼氏と別れたんでしょ?華」
彼氏‥‥?彼氏なんていないよ私 彼女ならいたけど
考えて彼女と言ったら私を引くだろう そう思ったからきっととっさに彼氏と言ったんだろう
「うん別れたの、けど私大丈夫だよ?」笑いながら言ってみる
「別れたのに華、よく笑って入れるなー、瑠美だったら絶対無理!」
「あー、だって別れるのなんとなく気づいてたしさ仕方ないよね」
「うーん‥‥」
「瑠美ちゃん、私ご飯食べるからまた後で電話するね」
「わかったよ」
「じゃまたね」


ご飯なんか食べる気しない 嘘ついた
いつもどおり水を飲み煙草に火をつけ
楽しくもないテレビを見る

楽しくない