「あがりましたぞー。旦那」
「なんだ。その呼び方」
「ん。旦那は旦那だよー」
「あっそ。つか、ちょっとルール決めるぞ」
「ん。ルール?」
「うん」
俺と机を挟んで、真正面に座った。
「お前。チャラいだろ」
「ん。……よくわかったねー」
「見た目からな。この家には女を連れ込むな」
「ぇー」
「ぇーって、お前舐めてんのか?」
「怖い怖い。怒んないでよー」
「……絶対だからな。俺の家を汚すな。で、洗い物と、洗濯物はお前の役目な。」
「……はーい」
「それ以外は俺がする」
「さっすがー、旦那」
「……あと、帰りが遅くなるときとか、ご飯がいらないときは連絡よこせ」
「なんで?」
「お前、バカなのか?」
「ヒドーイ」
「……じゃ、俺は風呂はいってくるから」
「はいー」

