雪女~おきぬの昔ばなし~






………その日の夜。


八雲は怪談「雪女」の章を書き上げた。






一息つき、八雲は空を仰いだ。
…凛とした月が綺麗に、そして星が美しく輝いていた。




筆を置き八雲は思った。


この話は、あの少女の苦悩が消えるまで終わらない…。




彼女の苦悩が消えた時、その時こそが、本当のピリオドをうつときなのだ…と。





…そして八雲は祈った。



…彼女が本当に笑える時が、そして苦悩から解放されるその時が…一日でも…少しでも早く来ることを…。