東京支部からの依頼内容…それは、人をすぐによこしてほしいという要請だった。
…ある祭り会場担当の雪女が用事が入りこれなくなったという。
欠員を補充するにも関東地域は需要こそは膨大なものの、会員自体の絶対数が少ないため、どこも人がいなかった。
妖怪にとってやはり都会は住みよい環境とはいえないのだ…。
関東周辺の福島・静岡・愛知…各支部に問い合わせても花火大会、または町を興した祭りなどが行われており、どこからも断られてしまった。
そもそも繁忙期はこれら地域から手伝いで出張してきてもらっている状況の為、無理はいえなかった…。
そこで最後のチャンスとして頼み込んだのが「岐阜支部」だった。
椿との昔からのよしみもあり、おきぬは二つ返事でOKを出した。
おきぬは立て込んでいた仕事もあり、他の会員にいってもらおうかとも思ったが当日でいきなりすぎ、また、余りにも遠すぎるということで、誰もが尻込みした。
…結局、支部長としての責任が伴い、すぐオッケーの返事を出したおきぬが東京まで行くはめになったのだった…。


