…静寂が戻る。
「あわ。あわ。ああああ…。」
トムは腰を抜かしていた。小水で彼のズボンはびしょびしょにぬれていた。
「どうだった?面白かったでしょ。」
火炎の明かりでおきぬの顔は明るく照らされていた。
「や、やめ、やめて…。
殺さないで…殺さないで。」
「失礼しちゃうね。あたしはそんなつもりは毛頭ないのよ。
大丈夫。安心して。」
おきぬは優しくトムに微笑む。
「そ、そ、そうだよね。よ、よ、よかった。
ひどいよね。あいつら。僕だってあいつらなんかと本当は…」
おきぬはそれを遮るように語りかけた。
「実は、君に贈り物があるんだ。」
「………………。」
彼女の右手には青いプラズマのようなものが身を包んでいる。
「な、何をする気だよ」
「君は人を死ぬのを、笑いながら…楽しんでみていた。あの子たちと…おとみさんを…。殺したことを自慢気に話したものね。
君はそれが楽しいんだよね?
そうやって関係のない人間を何人も殺してきたんでしょ?」
おきぬはにこっと笑った。
トムは膝をガクガク震わせた。
自分でも顔が青ざめていくのがわかった…。
…おきぬの笑顔。
それがまるで般若の面のように見えた…。
「こ、殺さないっていったじゃないか!」
「だからあたしはそんなつもりないってば。なんでわかってくれないかなぁ。」
笑いながらトムの左肩を掴んだ。
「や、やめろ!離せよ!」
掴まれたおきぬの右腕をとろうとするもびくともしない。
おきぬの体全体が青い光に包まれた。
そして、それはトムの体に送り込まれていく。
「離せよ!はなせ!離してくれ!」
トムがもがいているとおきぬはふと力を抜いた。
トムはすてんと尻餅をついた。
「どう?あたしからの贈り物嬉しい?」
彼女が微笑むと、悪寒が体の奥底から沸き上がってきた。
そしてそれは突き刺さるような「寒さ」となる。
トムはたちまち顔面蒼白になった。
歯をガチガチ鳴らしながら震えだした。
「寒い…。寒いよ…」
彼は両手で体をさすり出した。
「な、なにを、なに、、し、したん…だよ」
震えながらトムはおきぬを見る。
「あたしのチカラだよ。寒いの気持ちいいでしょ♪」
楽しそうにおきぬはつぶやく。
「あうううう…」
それに返答しようとするも口が震えてしゃべれない。
彼はうずくまる。
体全体をさすりトムはガタガタ震えていた…。
おきぬは呆れながら彼を見つめた。
「そんな事しても暖かくならないよ。もしかして寒いの嫌いなの?」
おきぬは大きくため息をついた。
「寒いのそんなに嫌なら火にあたれば暖かくなると思うけど。」
…まるで白粉を塗ったように真っ白に変色したトムの手をゆすりおきぬは指差した。
指した先には已之吉の屋敷が未だ燃え盛っていた。
そうか…
あそこにいけば暖かくなれるよね。
そうだよ!あそこに行けば!
トムは不意に駆け出した。
そのまま彼は火の中に飛び込んだ。
暖かい、良かった。
彼は一瞬安堵の笑顔を漏らしたが…
暖かい、暑い、熱い…。
う、うわぁぁあ!
彼は火にまみれた。
あつい!あついよ!助けて!だ、誰かぁ!!
火だるまになったトムはまるで舞い踊っているように見えた。
「暖かくなって良かったね。ふふふ…。」
しばらくすると再び黄色がかった結界の帯が現れ、それはうっすらと溶けるようになくなっていくと…やがて完全に消失した。
…その時舞い踊っていた人影がゆらりと倒れるのが見えた。
「あーぁ…。馬鹿だね。
自ら命を落とすなんてさ。もうあの子は浮かばれないね。
…まぁどーでもいいんだけどさ…。」
おきぬは呟きニタリとほくそ笑んだ…。
「あわ。あわ。ああああ…。」
トムは腰を抜かしていた。小水で彼のズボンはびしょびしょにぬれていた。
「どうだった?面白かったでしょ。」
火炎の明かりでおきぬの顔は明るく照らされていた。
「や、やめ、やめて…。
殺さないで…殺さないで。」
「失礼しちゃうね。あたしはそんなつもりは毛頭ないのよ。
大丈夫。安心して。」
おきぬは優しくトムに微笑む。
「そ、そ、そうだよね。よ、よ、よかった。
ひどいよね。あいつら。僕だってあいつらなんかと本当は…」
おきぬはそれを遮るように語りかけた。
「実は、君に贈り物があるんだ。」
「………………。」
彼女の右手には青いプラズマのようなものが身を包んでいる。
「な、何をする気だよ」
「君は人を死ぬのを、笑いながら…楽しんでみていた。あの子たちと…おとみさんを…。殺したことを自慢気に話したものね。
君はそれが楽しいんだよね?
そうやって関係のない人間を何人も殺してきたんでしょ?」
おきぬはにこっと笑った。
トムは膝をガクガク震わせた。
自分でも顔が青ざめていくのがわかった…。
…おきぬの笑顔。
それがまるで般若の面のように見えた…。
「こ、殺さないっていったじゃないか!」
「だからあたしはそんなつもりないってば。なんでわかってくれないかなぁ。」
笑いながらトムの左肩を掴んだ。
「や、やめろ!離せよ!」
掴まれたおきぬの右腕をとろうとするもびくともしない。
おきぬの体全体が青い光に包まれた。
そして、それはトムの体に送り込まれていく。
「離せよ!はなせ!離してくれ!」
トムがもがいているとおきぬはふと力を抜いた。
トムはすてんと尻餅をついた。
「どう?あたしからの贈り物嬉しい?」
彼女が微笑むと、悪寒が体の奥底から沸き上がってきた。
そしてそれは突き刺さるような「寒さ」となる。
トムはたちまち顔面蒼白になった。
歯をガチガチ鳴らしながら震えだした。
「寒い…。寒いよ…」
彼は両手で体をさすり出した。
「な、なにを、なに、、し、したん…だよ」
震えながらトムはおきぬを見る。
「あたしのチカラだよ。寒いの気持ちいいでしょ♪」
楽しそうにおきぬはつぶやく。
「あうううう…」
それに返答しようとするも口が震えてしゃべれない。
彼はうずくまる。
体全体をさすりトムはガタガタ震えていた…。
おきぬは呆れながら彼を見つめた。
「そんな事しても暖かくならないよ。もしかして寒いの嫌いなの?」
おきぬは大きくため息をついた。
「寒いのそんなに嫌なら火にあたれば暖かくなると思うけど。」
…まるで白粉を塗ったように真っ白に変色したトムの手をゆすりおきぬは指差した。
指した先には已之吉の屋敷が未だ燃え盛っていた。
そうか…
あそこにいけば暖かくなれるよね。
そうだよ!あそこに行けば!
トムは不意に駆け出した。
そのまま彼は火の中に飛び込んだ。
暖かい、良かった。
彼は一瞬安堵の笑顔を漏らしたが…
暖かい、暑い、熱い…。
う、うわぁぁあ!
彼は火にまみれた。
あつい!あついよ!助けて!だ、誰かぁ!!
火だるまになったトムはまるで舞い踊っているように見えた。
「暖かくなって良かったね。ふふふ…。」
しばらくすると再び黄色がかった結界の帯が現れ、それはうっすらと溶けるようになくなっていくと…やがて完全に消失した。
…その時舞い踊っていた人影がゆらりと倒れるのが見えた。
「あーぁ…。馬鹿だね。
自ら命を落とすなんてさ。もうあの子は浮かばれないね。
…まぁどーでもいいんだけどさ…。」
おきぬは呟きニタリとほくそ笑んだ…。


