おきぬは拳を握りしめた。
「…許さない。」
おきぬはゆっくりと顔をあげ、対峙する三人を睨み付けた。
「絶対に許さない…!!」
炎に照らされたおきぬはゆらゆらと三人に向かって歩いてきた。
「…けっ!」
ジョンは刻み煙草を地面に吐き捨てた。
「…やるってのか?おもしれえじゃねえか。」
ジョンは拳をならしつつおきぬに向かって一歩一歩ちかづいていく…。
「ずいぶんと生意気な雌猿だよなあ、てめえは…とっとと死ねや!」
ジョンは駆け上がり、拳をおきぬの腹にぶちこむ。それと同時に回し蹴りが彼女の首にめり込んだ。
ドス!!
鈍い音と共におきぬは吹っ飛んだ。
…おきぬの首は衝撃で変な角度に曲がっていた。
「今ので首の骨折れたね…。ふふ…。死んだね…」
サラはニヤニヤしながら独りごちた。
吹っ飛ばされたおきぬは畑のど真ん中に砂ぼこりを巻き上げ突っ込んだ。