キーンコーンカーンコーン……


「きりーつ、れぇーいっ」


「「ありがとうございましたぁー!!」」


委員長の号令が、授業の終わりを告げる。


「……樹理!!」即座に次の授業の用意を済ましたあたしは、クラスメートの名前を呼んだ。


「どしたー?瀬那」


「樹理、ちょっと下行ってい?」


「あ~……OK♪」


そしてあたしと樹理は、下の階へ繋がる階段を駆け下りた。