毎日待った。 毎日毎日毎日毎日。 ポストを何回も見た。 けど、いくら経っても とりに来なかった。 もうね、やけになって 自分で食べた。 全部。 もう、いい。 ってね。 しばらくしてね。 セニョリータが慌てて かえってきたの。 どうしたの。 やすの通夜の看板があった。 えっ。 やす、さん。 肉のお兄さん。 やすさんが亡くなったから とりに来れなかったんだ。 でもね、このときはそんな ことどころじゃなかった。