いつめんと家族と猫と僕






 毎日待った。




 毎日毎日毎日毎日。



 ポストを何回も見た。




 けど、いくら経っても
  とりに来なかった。




 もうね、やけになって
  自分で食べた。



 全部。





 もう、いい。



  ってね。




 しばらくしてね。



 セニョリータが慌てて
  かえってきたの。



 どうしたの。



 やすの通夜の看板があった。



 えっ。





 やす、さん。



 肉のお兄さん。




 やすさんが亡くなったから
  とりに来れなかったんだ。



 でもね、このときはそんな
  ことどころじゃなかった。