「同じ空の下で…」


「じゃ、僕もまた連絡するねっ♪」

瞬が由美の真似をしながら、私にウインクして見せる…。

「・・・・う、うん。待ってるぅ…」


「じゃな、艶香、また飲もう!」

「うん、気を付けて帰ってね。」


3人を見送ると、私はいそいそと部屋に戻った。

そして、部屋の中の片付けを始める。

ふと、テーブルの上に置きっ放しにしていたスポンサーリストが目に入りそれを手に取ると、
まだマーカーで印をしていない所を改めて数えてみた。

「・・・あと6件かぁ・・・・」

呟くように言うと、リストを再び置く。

この6件が終われば・・・瞬とのバディも終わり…。
さっきまでの楽しい時間とは裏腹に

皆が帰った後の寂しさも重なって私は急に寂しい気持ちになった。


「・・・・考えない考えない…っ!」


目立った物を片付けると一気に部屋に掃除機をかけて、昨夜のコップ等を洗い、
洗濯機のスイッチを押すと、シャワーを浴びた。



シャワーを浴びて、髪の毛をタオルドライをしながらソファーに座ると、
目の前でスマホがピカピカと光っているのが見えた。

…瞬…か…な?

そう思うと、一気に鼓動が早くなる。



[From:岡崎 瞬]

[sub:(^з^)-☆]

[Text:西口で待ってる。来れる?]


高鳴る鼓動を抑えながら、私は返信する。




[to:岡崎 瞬]

[sub:無題]

[text:分かった。準備できたら行くね。]