「同じ空の下で…」


私、この人とあと1時間も2人きりで居たら心臓が異常に稼働し過ぎて、救急車で運ばれるんじゃないかと思う。

一人でキッチンでタオルで顔を覆ってる姿も帰って来た2人から見たら充分過ぎる位に変な光景だし、
いつまでも落ち着かない私は、
ミネラルウォーターを飲んで僅かながらも呼吸を調え、
ごく自然に瞬の向かい側に座り、
一緒にテレビを見始めた。


「…そんなにコレ、面白いの?」

「いや、内容なんか全然頭に入ってないし。」

「そ、そう…。」



「艶香との対話のリズム感が、俺的にツボなんだよね。」

「へ~…。」

「そして、昨日、タケルに妬いてる自分が居た。」

「・・・タケルに?」