「同じ空の下で…」


考えれば考えるほど頭はズキズキしてきて、また、ベッドに横たわる。


気が付けば『とっても大嫌いな瞬』の事ばかり考えている。


頭を2~3回振ると、朝の記憶をかき消すかのようにお風呂に行き、シャワーを浴びた。


シャワーを浴び終え、テレビをつけ適当に家にあるものでランチを軽く作ると、何も考えない様にした。





…次に、瞬に会うのが恐ろしく怖い…。








そして、瞬から連絡が来たのは、3日後の事だった。




あんなに毎日のように顔を合わせていて、連絡がいきなり途絶える…。

今日はもう金曜だというのに、こんなに間を空けてスポンサー周りをしなくていいのだろうかと、半ば心配になり、自分から連絡しようとも思った。

だけど、番号を画面に表示させる度、発信ボタンを押せずに居た。

大体、どんな顔して会えばいいのか?・・・とか

何をまず話したらいいのか?・・・とか

必ず余計な感情が頭を過り、自分から瞬に連絡を出来ずに居たのだ。




だから、スマホの画面の


[不在着信:岡崎 瞬]


を見た時は心臓がドキドキして、思わず顔が綻んでしまった。


私はその時やっと自分に気が付いた。



私はいつしか、瞬を好きになっていたのだ…と。