「同じ空の下で…」


エンゲージリングから、突然の如くに姿を変えたプラチナのマリッジリング。

私が眠っている間、瞬がすり替えた。…らしい。

そして、有名な某ブランドのシルバーリングが光っていた瞬の左の薬指には私の薬指にはめられていたリングとお揃いのリングが光っていた。

朝に、洗面所で支度をしていた時に気が付き、相変わらずの瞬の悪戯めいたサプライズに言葉も出ず、私は無言で瞬に飛びつくように抱きついた。

「…やっと気づいたのかよ。おせーよ、艶香。」

優しく静かに控え目に笑う瞬に、何も言えずに…嬉しさの余り、自らキスをした。


「Please smile at me for the rest of my life.Be happy together.」

「…Yes.Thank you for having discovered me.Your smile is my happiness.」



私が笑えるのは、瞬が居るから。

瞬じゃないと、上手く笑えない自分が居た。

これからも愛したい。そして、愛されたい…。

どんなに距離が2人を隔てたとしても、この思いは変わらない。