「同じ空の下で…」


トロピカルなアルコールフリーのカクテルが運ばれて来た。

見た目だけで美味しいというのに、味までマンゴー風味に炭酸がほのかに効いて美味しいの一言に尽きる…。

そこだけが常夏のカルフォルニアを思わせるような…更には、ビキニの女性が浜辺で優雅に日光浴をしているような情景を思わせる…甘い刺激が喉を潤す。

瞬と目が合うと、私達は自然と微笑み合っていた。

デザートにはバニラビーンズの効いたバニラアイス、そこに熱々のカラメルソースが掛かけられた「ホットアイスクリーム」とでも言うのだろうか。

心がほっこりと温まり、自然に笑みがこぼれてしまう…そんなコースメニューのもてなしに、私達はすっかりどっぷりと…幸せな気分になってしまっていた。

時間が経つのもすっかり忘れて、料理を楽しんだ後に、暫くシェフとその奥様との会話で大盛り上がりした。


そんな隠れ家のようなレストラン…そこを後にしたのは、3時間後の事だった。

もちろん、NO,money.

瞬がお金を払おうとすると

「ジェームスに叱られるわ。お代は要らないの。受け取る訳にはいかないのよ。」

と、一切受け取ろうとしなかった。

ジェームスさんからの、奢りだそうだ。

私たちは深々と頭を下げてお店を後にした。