「同じ空の下で…」


「…うん。ほんとに、ありがとう…。」

「…さ、お茶が冷めないうちに…。」

「うん…。」


瞬の横に戻り、瞬と目で合図するかのようにして席に座ると、今後の2人の事を母に話した。

まず、瞬のお家柄の事から話し始めてそれから今、2人が置かれている恋愛の形の事を話した。

そして…

瞬の、留学の事。

留学中の、私たちの事。

瞬の御祖父ちゃんがつい最近他界し、すぐには式を挙げる事が出来ない事。

この後、瞬の御両親の所へ行き、許可をいただいた後、入籍する事…。


「すいません、順番がバラバラになってしまって。本来なら…両家の顔合わせの後に…結納という形が一般的だとは分かっているんですが・・・」

「別に、決められた順序を律儀に守る必要はないと思いますよ。互いの気持ちの問題だと思います。私は、構いません。特に拘る必要性を感じません…よ?」

「ご理解を示して頂いて…感謝しきれません…。」

終始敬語口調の瞬。

「瞬、そんなに堅くならなくても…」

「…いや、今日ぐらいは…。」

「瞬さん、いいのよ。いつも通りで構わないですよ。」

その母の言葉にホッとしたような表情をした瞬は、大袈裟とも思えるように、肩の力を抜いた仕草をした。

「…じゃ、お言葉に甘えて…。」