「同じ空の下で…」


「…くすぐったい…。」

寝言のように呟く瞬は、そのタイミングで寝返りを打ち、私は瞬の腕から解放されてしまった。

取り残された私は、ほんの少しの贅沢な淋しさを覚える。

もう少し…甘えたかったな。

そう言えず、瞬の寝顔を静かに無言で覗き込んで、また幸福感に浸る。

暫く瞬の赤ちゃんのように愛らしい顔を眺めて、またベッドに寝転んだ。


拗ねる様にしながら、太陽の光に左手を透かして見ていた。


ここに指輪がはめられるまでの今までの瞬との出来事を脳裏に浮かべてみる。


色んな事があったなぁ…と、しみじみと噛みしめた。



「…瞬は、本当に…アタシでいいのかな…。」


そう呟くと、向こうを向いて眠っていた瞬が、ヒョコっと顔だけ出して私の方を向いた。

その時の寝起きの顔もまた、どうしようもなく…幼くて愛らしくて、思わず笑みが毀れる。


「……お…おはよ…。起きてたのか…。」

「うん、起きてたよ~。瞬、おはよ。」

「…おはよぉ~~~~!」

そう大声を張り上げる様にしながら、瞬は大きく伸びをした。

そして、その伸びのついでのようにしながら、大きな腕を私に絡めながら、

「…何考えてた~?」

と、甘くて掠れた声で、低い声で囁いた。

「なんでもないよ~。」