「…うん、まぁ、4割くらい?…要するに、今回一緒には、アメリカ行けないって事ね?」
「…うん。そう、そうなんだ。だけど、決して、瞬の事嫌いになったわけじゃないし、瞬と一緒に居たいのもほんとに…心底そう思ってて。だけど、このプロジェクトの話も…瞬からプロポーズされた後の…話だった。」
一気に話すと、本当に頭の中が混乱する。
何を話して、どう気持ちを纏めたらいいのかが、全く分からなくなってくる。
恐い。
瞬に…冷たくされるのが…恐ろしく、恐怖で仕方ない。
…遠い記憶に閉じ込めた居た筈の、『自分の感情を伝える事の恐怖感』がじわじわと自らを襲い始めて、突っかかってくる亮太の事を思い出してしまう…。
違うんだ、相手は、瞬だから、そんなはずないのに!
ヘタヘタと私はその場にしゃがみこんだ。
「…瞬が好き。瞬と歩いて行きたい…だけど…向こうには一緒には…行けない…。」
そう言葉にした時、ブワッとじわっと、目頭にこみあげてきた…涙が、頬を伝った。
「艶香…ごめんな。…そんなに、お前を悩ませて…ごめんな。」
ソファに座って居た筈の瞬は、ゆっくりと私の傍までやってきて、そっと、親指で私の頬の涙を拭い取ってくれた。
