「同じ空の下で…」


どこか、瞬もいつもと調子がくるってるような気がしていて、瞬も瞬なりに、私に大切な話があるんじゃないかと、勘ぐらずには居られなかった。

ちょっとした沈黙の時が流れて、全ての時が一瞬止まったような空気感を感じた。

よし!今がタイミングだなと、私は話を切り出した。

「あのぅ…瞬。」

「…ん?まず、艶香から…だな。…どした、思い詰めたような顔して…。」

「う、うん。あの…ね。実は、この度、会社の辞令というか…新プロジェクトの一員として、抜擢されまして…、その…、えっと・・・・。うん、そう、そうなの。会社、辞め辛くなったんだ…。」

「…ふ~ん。おめでと・・・・。で?」

…なんだ、その…、冷たい反応・・・・。

ま、いいや。

「それで…ね、私としては、その…瞬に付いて行って一緒にアメリカで暮らしたいって思った。今でもその気持ちに変わりはないんだ。…だけど、瞬に負担ばかりかけるような形になるなぁって。今すぐついて行ったところで、私は労働ビザもないし、パスポート一つで海を渡るじゃない…。だから、瞬に・・・・悪いじゃない。それで、ああ、違うっ!…アタシ、そのプロジェクトに興味があって、やっぱりこっちで仕事続けたい気持ちが、おっきくて…。…ね、瞬、私が行ってる事、理解できてるかな…?」