「同じ空の下で…」


「…おめでとう…と言いたいけど、これで艶香の婚期も延びる可能性もアリって事か…。」

「…うん、そうだよね…。実はこの指輪を貰ったのも、今日の事。瞬の御祖父ちゃんが、急変する数時間前の事で…。」

私が浮かれてる間、瞬の御祖父ちゃんは苦しんでいたと思うと…何だか申し訳ないような気がしてくる。

だから…瞬はあんなメールをくれたのかなっても思った。

[元気なうちに、艶香を紹介しておけばよかった]…と。

「…あの時、瞬は、一緒に来てくれるかって…言ってたんだ。こんな事になってからは、それもまた変わるかもしれないけど…。」

「って事は、艶香もアメリカについて行くの?」

私は何も言わずこっくりと頷いた。

「会社も、辞める…って事だよな?」

「…うん。…あの時点では…ね。」

「…いいのか、それで?」

「…わかんない。…状況が変わって、もっと分かんない状態…。」

「…ま、そうだよな…。とりあえず、瞬のじいちゃんの事が落ち着くまで…保留ってことだな…、うん…。」

「あ、瞬にメール返すの忘れてたっ!」

私は慌ててスマホを取出し、ロック解除をすると、まさに、さっきコンビニで迷っていた本文画面が出ていて、またその文を確認し、

[PS.今、タケルとご飯食べてます。落ち着いたら、タケルにも連絡してください。瞬の事、心配してたよ。]

と、付け加えて送信した。