「同じ空の下で…」


長いまつ毛が羨ましい…────。


瞬の顔を覗き込みながら、そっと瞬の瞼に指を触れた。


「…何?」

片目を鬱陶しそうに開ける瞬は、少しだけ眉間に皺をよせて迷惑そうにした。

「本気で…寝ちゃうの?」

「そうだと言ったら…寂しい?」

「ううん…別に。」


忙しい癖に、瞬はこんな事してていいのかな?とも思ったり、忙しい時ほどこういうまったりした時間て必要だよね…なんて一人で自問自答してみたり…。

瞬と同じように目を閉じてみるけど、とてもじゃないが、その場で眠る程、無防備な事は出来なかった。

色々と思考を巡らせているうち、瞬の寝息が…聞こえ始めて、本当に眠ってしまったんだと、ちょっと感心する。


肩を貸してしまった以上、私もなかなか動けずに、ボーっとして空の雲の動きを見ていた。




30分位は経過しただろうか?

瞬が寝返りを打ったと同時に私の肩から瞬の頭が落ちてしまい、瞬はそれと同時に目を開けて起きた。

「…あ、また本気で寝てた…。」

「…お早う?」

「モーニン、ハニー♪」

周りを気にせず、瞬は私に抱きついた。

「…恥ずかしいから…離れてよ~…。」

「ちょっとぐらいいいじゃないか、ハニー♪」