「・・・・そう…なん…だ?」
「来週末は、親戚の所に行ってくる。その夜は、会社の方で送別会があって、そして…出発前日は、家族と食事会がある…。」
「そっか…。…仕方ない…ね。」
「あ、でも、是非艶香も一緒に参加してよ?」
「何言ってんの?!私の行く場所じゃないし、そもそも…呼ばれてないのにノコノコ行くのも…バカみたいだし。」
また私は、瞬の横に寝転んで空を見上げた。
「…じゃ、連れて行かない。」
「…うん、ついて行かない…。」
どうせ…
私は…
この前みたいに…
自己嫌悪に陥るんだ・・・・。
「アプリ…入れておいてね。」
「なんの?」
「あっちに行ってからの…連絡手段として。」
「…ああ。じゃ、招待メールとか…頂戴な♪」
「それと…、俺の荷物…今日艶香の部屋に持って行ってもいい?」
「いいよ。…西口まで車で来たの?」
「パーキングに停めてるから、艶香の部屋に行く時…チャリンコ艶香の後を車で尾行するよ♪」
「…やめて、完全に変質者じゃないの…。」
バカみたいな話をしている間に、さっきとは違った雲が空を漂っていた。
瞬は私の横で一つあくびをした。
「…あんまり…寝てないでしょ?」
「…ここで少し寝る…。」
そういうと、私の肩に頭を身勝手に乗せ、目を閉じて寝たフリをした。
