「同じ空の下で…」


「・・・・お願い、瞬。照明落として・・・・」


与えられる刺激にしばらく身を預けていて、まともな声すら出せないでいる。


照明が落ちると、瞬の手を探し、手を絡める。

その空間に奏でられていく、私の吐息と瞬のわずかな息遣い・・・・。



わずかな光が瞬の大きな瞳を映し出すと、

瞬の瞳をとらえ、私は言う。







「…瞬、すき。」


「…やっと・・・・言ったな…?」


悪戯に笑いながら、私の瞳を捉える瞬…。


「だって・・・・瞬の事、嫌いだったもん・・・・」


私が話すと、その度に瞬は唇を塞ぐ。


「・・・・知ってたよ。」


また、唇を塞ぎ・・・・


「・・・・だけど・・・・今は…すき。」

そしてまた、唇を重ね合う。

「俺は・・・・艶香に嫌われてるって気づいた時から・・・・好き。」


そうだ、この感覚。

あの朝の出来事に似ていた。

目を開けたまま、互いに笑顔でキスを交わすあの遊戯のようなキス。



「・・・・艶香」


最後に真剣な眼差しで私たちは瞳を絡ませ合うと、遊戯のようなキスとは違う、深くて長いキスをして、


されるがままに・・・・私は瞬に身を預けた。