「お見舞いの帰りで。」



「そう。」



「俺が悪いんです。俺が、気づいてあげられなかったから。」



「気づかなくて当然だよ。」



「ばあちゃんが死んだら俺、俺っ。」



たまらず、私は一輝君を抱きしめてしまった
少し、声も体も震えていたから。




「大丈夫。大丈夫だよ。」



「・・・・」



「大丈夫、大丈夫。」