夏休みが開けた頃、体育の先生が産休で休みになり、新しい先生が来た。
前田 渚先生 年は、25でイケメンだ。眼鏡をかけていて、見た目的には理科や数学の先生っぽい。
初日から、女子生徒に囲まれ大変そうだ。もちろん、私は興味ない。
第一、先生と生徒の恋なんて叶うはずがない。
「今日、体育で渚先生に腰さわられちゃったーん!」
「いいなぁー!」
イケメンは、イケメンというだけで特をするな。もし、イケメンではなく、ハゲでメタボリックなじじいだったら、今頃セクハラで訴えられるだろう。

三時限目 体育

「はぁー!疲れた。なぎちゃん、ばいばいー!」
「ちゃんと、先生と呼びなさい。はい、さようならー。」
女子生徒と笑顔で、さようならをして先生は後片付けをしていた。
悠里が、手伝う係だから、私は待っていた。
「沙良ー。終わったよ!帰ろ。」
ようやく終わったようで、悠里が私のところに駆け寄ってくる。
「あっ!並木さん。ちょっといいかなぁ?」
「あー。はい。」
悠里に、先に帰ってもらって私は体育館に残った。
「なんですか?」
「並木さんの、変な噂聞いちゃったんだけど…色んな男と付き合ってるって。」
「それがなんですか?」
「本当なんだ?意外だなぁー。」
「話はそれだけですか?では、失礼します。」
私は、体育館を出た。