今日は転校生が来るらしい。










 クラスではその話で持ちきりだった。しかも転校生は女の子で美人らしい。そんな内容を桃井は聞いた。




 「席つけー、HR始めるぞー」

 担任が教室に入ってきて、HRを始める。

 「今日はお前らの言うとおり、転校生が来るぞ。」

 入って来い、その声で入ってきたのは女の子。しかも友達がいっていた通りの美人。色白で、桃井と似ているが、少し違う色の髪。その髪は腰まで伸びていた。





 『夜桜実玖です。よろしくお願いします。』


 「席は―……黒子の隣だ」




 黒子君、と言うのか、彼は。水色の髪で、目立ちそうだなぁ。私が言うのもなんだけど。



 実玖はすたすたと指定された席に行き、座る。









 こうして、実玖の新しい生活がスタートした――――――。