「ねぇねぇ、もうサークルとか決めたの?」

立ち尽くす私達に、色黒な男子生徒は声をかけてきた。
もっているビラを見ると、テニスサークルと書いてある。

(見かけはテニスしてそうな人じゃないのになぁ。)

祐子はビラを見るなり、

「サークルの説明聞きたいんですけど、いいですか?」

と、あのパッチリとした目をさらにパチパチとしながら言った。