サークルに入ることを決めて1週間後に、正式に決まった1年生を歓迎する飲み会が行われた。
今年は11人の1年生が入った。
その中には、私が新歓で同じ席だったサチもいる。
竜二さん達とは、キャンパスが違うから飲み会ぶりに会うことになる。
集合場所は新宿駅。
人混みには慣れてない私には、皆を見つけることが困難だった。

「アサちゃん!!ここだよー!」

少し遠くで手を振る人影。
よく見ると、それが竜二さんだと分かった。

「久しぶり!」
「こんにちわ!」

竜二さんのほかにも、太一さんや亮さんの姿も。あとは、1年生らしき子達もいた。
裕子とサチ以外の子達とはまだ話したことはなかった。
女の子が4人と男の子が4人。
人見知りがある私だったが、大学では知らない人ばかりだから人見知りなんてしてられない!と思い、勇気を出して話しかけるようにしていた。
まだ裕子もサチもきてなかったから、勇気をだして女の子達に話しかけた。

「皆、何学部なの?」
「私達は皆同じ文学部だよ。私は美奈。」
「祥子です。」
「私は、心!」
「私は、希恵です。」
「麻美です!アサちゃんって呼ばれてるから、アサちゃんって呼んで。」

私達3人以外は、同じ学部だった。
キャンパスも竜二さんたちと同じ。
ちょっと、うらやましいなぁって思った。