黒龍と氷龍

「そうだよな・・・こんなところに来るなんて中々ないからな。」


実は、あるんですけどね。
このことは、おいといて。


冬馬は、ゆくりっとふかふかのソファ―に私を置いてくれた。



「え・・っとありがとう。」



一応、ありがとうくらい言ったほうがいいよね・・・
勝手にお姫様抱っこされたんだけど。



それにしても、ここっていい匂いがする


鼻の奥を、ミントの香りが刺激する。



「足?大丈夫か・・・・。」



「平気だよ。」


っち


あの女たち・・・・ふざけてやがる。


これじゃあ、喧嘩に支障が出てしまうじゃねえか。
まぁ、脚一本相手へのハンデだな。


じゃなきゃ、たいていの奴は簡単に倒してしまうからね・・・。