そこは地獄に等しい場所







妖(あやかし)と呼ばれる異形の者達と人間が終わらぬ争いを繰り返す地





血の雨止まぬ、戦乱の世







そんな時、妖住まう地に三人の人間がいた






幼くして父母を亡くし、捨てられた子供をその身一つで守ろうとした少女



その身分故に捨てられ、人間を憎む事しか出来ない少年



戦乱の激しさから口減らしのために棄てられた赤子






戦乱の中生き残り、対立する立場である妖に育てられた






これは妖と人間の物語





自分を守ろうとした人間と、自分を愛してくれた妖の運命を憂いた少女が紡ぐ物語