約束というものは。





あたしは、反射的に身を引いていた。



「あっ…あぶなー」



……びっくりしたぁ。



自分が開けようとしてる時に、
まさか開くとは思わないでしょ。



ってか、避けきれてなかったら
顔面強打してたな…。




と、『もしも』を考えてたあたしに
ケガを負わせようとした本人様が
のんきにあいさつしてきた。




「おっはよー!さつき!」



「いやいやいや、『おっはよー!』の
前に言うことあるでしょ⁈」



「へ……?ないけど?」