彼女の綺麗な顔が間近で見える…

「やっと振り向いた!」

ニコリと笑った

俺の好きな顔で…

幸せそうな笑顔で…



ごめんなさい、我慢できません

俺は起き上がり、腕で小田桐を挟んでキスをした

彼女は最初から俺を受け入れてくれた…

同じシャンプーの匂いがする

そんな事を考えていたら、彼女の指が俺の首にするりと回ってきた

俺も肘をついて自由になった指で髪を撫でた

綺麗な顔立ち、長い髪、スラリとした身体、一体なんでこんな美人が俺なのかは未だ理解不能だけど、他所に行く前に俺と結婚してしまおう!

もう俺にはこの人しかいないんだから

「ん…」

彼女の甘い声が、俺の理性をすっ飛ばす…

大好きだ、蓮実…

「せんせ…」

俺が彼女を見るとまた涙が流れていた…

…え?

ヤバイ…やっぱり…ダメなのか

怖いのか?

「や、やめるか?」

小田桐が手の甲で涙を拭いながら、首を振った

「無理するな…怖いんだろ?」

また大きく首を振った

「…しくて…」

「え?」

「嬉しくて…」

え!?

「幸せで、嬉しくて…」