小学生時代、別に何の思い出もなかったし特に面白い事もなかった。
中学生時代、クラスメイトは皆色恋沙汰で忙しかった。けれどもあたしは初恋すらまだなかった。
そんなこんなであたし羽山芹(はやま せり)は高校生になった。
あたしは鏡の前で新しい制服を着た自分を見る。何か新鮮だ。
「芹、自分を眺めているのもいいけど早く行かないと遅れるわよ、学校。」
『え、お母さん?』
吃驚して後ろを向くとドアから顔を少し出しながらニコニコしているお母さんが居た。
「んふふっ…今何時だと思う?
正解は8時過ぎでーすっ!!」
『何それ、ヤバイじゃないか』
まだニコニコしているお母さんの横を通りリビングに行く。
リビングにあるテーブルには食パンが置いてある。きっとあたしのだろう。
あたしはカタン、と椅子に座るとパンを一口一口ゆっくり食べた。
そんなあたしにお母さんがまたニコニコ、ニコニコしながら言った
「いいの、遅刻しちゃうわよ?」
『…うむ。確かに遅刻は大変だが、朝食も同じくらい食べないと大変なのだよ、母上…むぐむぐ』
「うふふ、流石。マイペースねー」
中学生時代、クラスメイトは皆色恋沙汰で忙しかった。けれどもあたしは初恋すらまだなかった。
そんなこんなであたし羽山芹(はやま せり)は高校生になった。
あたしは鏡の前で新しい制服を着た自分を見る。何か新鮮だ。
「芹、自分を眺めているのもいいけど早く行かないと遅れるわよ、学校。」
『え、お母さん?』
吃驚して後ろを向くとドアから顔を少し出しながらニコニコしているお母さんが居た。
「んふふっ…今何時だと思う?
正解は8時過ぎでーすっ!!」
『何それ、ヤバイじゃないか』
まだニコニコしているお母さんの横を通りリビングに行く。
リビングにあるテーブルには食パンが置いてある。きっとあたしのだろう。
あたしはカタン、と椅子に座るとパンを一口一口ゆっくり食べた。
そんなあたしにお母さんがまたニコニコ、ニコニコしながら言った
「いいの、遅刻しちゃうわよ?」
『…うむ。確かに遅刻は大変だが、朝食も同じくらい食べないと大変なのだよ、母上…むぐむぐ』
「うふふ、流石。マイペースねー」