クローバー 〜あの日見た空〜

彼が校舎にはいってからものの数十秒で教室のドアが開いた。

「焦ったー! 遅刻したかと思った。」
教室に入ってきたのは走っていた彼だ。
彼が入ってきたとたん教室のピリピリした雰囲気が和らいだ気がした。

「おせーよ、空!」

空って言うんだ…。

どうりで青空が似合うはずだ。