クローバー 〜あの日見た空〜

はっとして、また走りだす。

いきなり遅刻はヤバイだろ。

教室をあけると視線が痛いほどそそられた。

「焦ったー!遅刻するかと思った。」

視線に答えるように、少し大きな声で話した。

「おせーよ、空」
拓の声だ。

「おぉ」