クローバー 〜あの日見た空〜

空が近づいてくる。

教室を見回すと空いているのは、私の席の隣だけだ。

空が近づくにつれて、なぜか心臓がバクバクなりはじめた。

「よろしく、よつばちゃん」

席に着いた空が私に言った。

かっこいい。

見なくても女子の視線が痛いほどそそがれてるのがわかる。