私は、優木千尋。中学二年のいじめられっ子だ。

「おめーなんて、水でもかぶってろ!」

『バシャッ』

「きゃっ…」

いじめるやつらは、私の古い友達だ。前まではなかが良かった。なのに…なんで?あいつらは急にいじめてきた。最初は無視されるだけだった。だけどどんどんひどくなった。親は知らない。先生はめんどくさそうで全然関わろうとしない。まぁ、先生になんて頼ろうとは思わないから別に良いんだけど…。

「大丈夫?」

「え…?」

振り返るとそこには、私をいじめたやつらといた一人で、松田沙織だった。

「何?同情ですか。裏切ったくせに…」

「千尋…」

『バンッ』

「触れないで!」

何よ、私のことなんてどうでも良く裏切ったくせに。助けもしないくせに。同情なんて…

「うぅ…」

「千尋!」

「近づくな!」

『ギュウッ』

「ごめんなさい…ごめんなさい!私、私は、千尋と友達でいたい…」

「沙織…」

「あいつらとは、もう関わんないから。」

「沙織!」

「「え!?」」

「どういうこと?私達を裏切って。あぁ、そういうこと。あんたもいじめられたいんだ。だそうだよ、皆。」

「……」

「皆?」

「「私達、千尋も沙織も好きなの。なのに…お前のせいで!お前となんか縁切った!千尋ごめんね!!これからは昔みたく皆で仲良くしよう?」」

「皆…」

「皆?!なにいってんの!?」
「「千尋、沙織行こ!」」

「「うん!!」」

「皆!?ちょっと、待てよ…ちょっと!!」

それから今は、昔のように皆と、楽しい日々を過ごしてる。あいつは、事故で…いや?自殺で死んだ。まぁ、今の私達にはあんなやつどうでも良い!それより皆とも過ごすけど、何より私にとっては沙織が一番だ。だって沙織は一番最初に救ってくれた大切な存在だから…

「沙織?」

「ん〜?」

「沙織は私の親友だよ。」

「ぷっ」

「沙織!?なに笑って…」

「あはは、ごめんね。だって千尋当たり前のこと言うんだもん!」

「え?」

「だから、私の中では最初から千尋は親友ってこと!」

「うん!」

イジメから親友…きっと皆想像もつかないだろう!でも私にとってはありだとおもう…

大好きな、皆。もっともっと大好きな親友。私は、今幸せなんだ。

だから、幸せを忘れず前に進むんだ。

いや、親友が出来たから進めるんだ!