「おい奏!!お前俺よりひでぇぞ!!」

といいながら、可笑しそうに笑っている。


「おい剛。お前もまたやられてぇか。」

少し殺気を出しながら言うと、剛の笑いがピタリと止まった。


それにしても…
何故この男がここにいるのだろうか。


水澤 奏 ~ミズサワ ソウ~
神龍 3代目元副総長
情報を集めるのがうまくて、全国No.2の天才ハッカー。
という男だ。


「ねぇ剛、何で奏がここにいるの?」

未だに足を抑えてうずくまっている奏を横目に、私は剛に尋ねた。