「愛梨のクラスは2-Cだ。今から担任呼ぶから待ってろ。」


そう言った剛は、理事長用であろう机に置いてあるマイクのスイッチを付け、放送を始めた。


『2-Cの担任。20秒以内に理事長室に来い。間に合わなかったらぶっ殺す。ブチッ』


……鬼畜だ。

そう思いながらも、一応かずを数えてみる。


いーち、にーい、さーん、…………


じゅうはーち、じゅうくー、に…バンッ!!


壊れそうな位の勢いでドアを開けた人物を見て、私はまたフリーズした。