「…眠い」



五時限目が終わる頃、俺の眠気はピークに達していた。

最後の授業が体育なんてどんな嫌がらせだ。


「そうだ、サボろう」

「させるか!」


声のした方を向くとぺちっとでこピンが飛んできた。


「いっ…。手加減しろよ…」

「凛人がサボろうとするからだろ」


目の前に立っていたのはちっちゃい頃から一緒に遊んでいた幼馴染みの暁紫音。
何かと俺の事を気にかけてくる。