愛する眠り姫に目覚めのキスを






苦しくて、



声が出ない私。












「つばき。


さっき、別荘に着いてから私に聞いたよね?


直くんと姫野が同じ部屋に泊まるのか。




そのときのつばき....



なんかすごく心配そうな顔してて、



泊まんないよって言ったら、



すごく安心してた」





「.....わ、私.....



....なんかね....



なんか......」






“嫌だったの”





思い返せば、




直紀くんが告白されてるの見て...



ちょっとだけ、


寂しくなった。