腑分け場か…。

紫煙をくゆらせつつ、藤田は考える。

「おい」

「は、はいっ…」

今にも戻しそうになっている若い警官の襟を掴む藤田。

彼は尚も遺体から目を逸らす事なく言った。

「ここらで腕の立つ医者を調べろ」

「い、医者…?」

警官は首を傾げる。

「か、解剖ですか…?」

「阿呆が、これ以上解剖できんだろうが、この仏は」