スラリと。

腰の業物を抜刀する。

幕末から明治の現代にかけて、数多くの危難を共に潜り抜けてきた愛刀だ。

それを左手で握り締め、引き付けるように構える。

左片手一本刺突。

新撰組時代から、藤田の得意としている技だ。

彼は切っ先で狙いを定め。

「っっっっっっ!」

舌を巻くような突進と共に、切り裂きジャックに襲い掛かる!