「うっせ。俺はな、チャリだからな。

だから、柚希みたいに遅刻は

ねーんだよ」


「ありありよ!

まぁ、こんなことしてる暇ないからねー。

チャリ乗せてってよ!」


そう言うとあたしは、日向のチャリに
ひょいっと乗った。



「えー?!めんどーい」



「なんて言った?」


あたしは、日向を睨む。


「ジョーダンだっつーの!

じゃ、はっしーん!!」



日向のチャリが動く。


それと、共に大きく揺れ

あたしは、日向の背中に抱きついた。




あたし、川島 柚希。


田舎っ子で高校一年の夏を過ごしています。



そんで、チャリこいでるのが

月島 日向。

あたしと同じ、田舎っ子。

ずっと一緒にいる仲。

幼なじみってやつ。
アホすぎて、おもろいやつ。





まぁ、あたし的には、この

関係が心地よくて、楽しい。




「日向ぁ!!もっとスピードあげてー!!」



「後ろに重たいもん背負ってるんだよ!」


「しばくぞー!!」



「おーこわ。笑」