開けようとしたドアノブが、自分以外の、もうひとつの手によって押さえられる。 え… 自分のすぐ後ろでは、顔を赤面させながら固まっている夏香の姿。 同時に朝にも漂った…かすかな甘い香り。 自分のすぐ横で、赤い髪がフワリと揺れる。 「…」 ゆっくりと上げていく視線の先には… 不敵に笑う、九条先輩の顔があった。