「というわけで、昼休み一緒に食堂に来てほしいんだけど…」 全部を話し終えると、夏香の驚いたような目がこちらを見ていた。 「な、なんで九条先輩が私を…!?」 顔を真っ赤にしている夏香。 …どうしてそうなるのか、心理がよくわからん。 「さあ?夏香可愛いからじゃない?」 考えられる理由なんて、それしかない。 夏香を好きな男はこの学校内のなかでもごまんといる。 先輩もそのうちのひとりなのだろう。 「ゆ、夢みたい…。先輩が私も連れて来いだなんて…」