周りから耳に届く、何気ない囁き。 何気ないはずなのに、それは私の心を妙に深くえぐっていく。 「…っ」 逃げるようにして、九条先輩と麗さんから視線を外す。 だけど切なく揺れる心の波と動揺は隠せなかった。 今目の前で震えるグラスがその証…。 私なんかが、こんな気持ちになんてなっちゃいけない。 寂しいなんて、思っちゃいけない…。 それなのに、 九条先輩を、 独り占めしたいなんて…