九条先輩にとって私が…大きい存在? 「あの…陸人さん、ちょっといいですか?」 いつの間にか、陸人さんの背後には2人の女性。 「すみません、睦月様。 少し席を外してもよろしいでしょうか?」 「あ…も、もちろん! 私のことなら気にしないでください!」 慌てて笑顔を作り、グラスを片手に左手を左右に振って見せる。 「すぐに戻りますね。」 それを見て陸人さんは笑みを浮かべると、わずかに頭を下げて歩いて行ってしまった。