ギシッ…とベッドが軽く軋む。 「先輩…っ」 「お前は、両親に虐待されていた。」 「…っ!!」 どうして、それを… 先輩の指先が、頭上で縛られていた私の腕に優しく触れる…。 ヒンヤリとした感触に、一瞬ピクリと肩が震えた。 いつの間にか、先輩の視線は私から頭上の両腕に…。 そして触れられている箇所に、私はハッとする。 「闇少女が現れたのは、ちょうど二年前… けどその最中につけた傷にしちゃあ、古すぎるのもあるしな。」