「…。」






知らなかった真実に、私は驚きすぎて返す言葉がない。





だが、と先輩は続けた。




「中には一条財閥のご令嬢のように、無実な人間も混じってる。」




「なのに、私を生かすの?」







その言葉に、先輩は初めて優しく笑みを浮かべた。







え…?




「お前には懲役を与えるよ…三年ほどのな。」




懲役、三年…?




「それだけ…?」






こうして捕まったときは、死刑なんて覚悟の上だった。



それなのに…