「…笑わせないでくれますか。」 死にたくないなんて、私が思えるわけない。 いや、思っていいはずなんてない。 「今までたくさんの命を奪ってきた私が、死を恐れる資格なんてありません。」 今まで殺してきた人たちはみんな…私以上に生きたいと強く思っていたはずだった。 そんな人たちの命を、命令一つで殺してきた私にはもう…生きる権利なんてない。 顔を上げて強く見返す私を、先輩は無表情に見下ろしていた。